質感のつどい

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平成27年度イベント(第1回公開フォーラム)

日時 2015年11月25日(水)13時00分~18時00分(終了後懇親会あり)
会場 フォーラム:東京大学 生産技術研究所コンベンションホール
東京都目黒区駒場4-6-1
https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access/campusmap.html

招待講演①

「質感研究の現在」 西田眞也 氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
我々を取り囲む事物は、それぞれ特有の質感を持っている。我々は五感を通した多様な質感の認識を通して、その事物がどのような物性を持っているのか、どのような材質でできているのか、どのような状態にあるのか、さらにはどのような感情的な価値を持っているのか、などを瞬時に判断することができる。対象を認識し、その意味を評価して行動を選択し、身体運動を通じて環境世界と関わるという人間の活動において、質感認識は重要な役割を果たしている。しかし、人間の脳がどのように実世界の多様な質感を認識しているのかについて、その多くの部分が謎として残されている。この講演では、われわれが行ってきた研究を中心に最近の質感研究の動向を分析し、今後の質感研究の展望を述べる。

招待講演②

「光線計測による質感定量化に向けて」 向川 康博 氏 (奈良先端科学技術大学院大学)

我々人間は、物体を眼で見ることにより、その物体の視覚情報に基づく「質感」を感じ取ることができる。我々が感じている質感は多様であり、表面がザラザラしているのか、あるいはピカピカしているのかといった物体表面の微細形状の違いや、プラスチックなのか陶器なのかといった材質の違い、さらには色に深みがあるとか高級感があるなどのような物理的な特性として説明しにくいものまで多岐にわたる。これまでにも、このような複雑な概念である質感を、計算機がカメラを通じて物体を撮影することで定量化しようという試みはなされているが、いまだに難しい問題である。我々は、光源から発せられた光線が、反射・透過・散乱などの様々な物理現象によってどのように伝播していくかという過程に着目し、様々な光伝播計測を行ってきた。本講演では、光伝播を計測・解析することで質感を定量化する試みについて、本分野における最新の研究事例と、我々取り組みについて紹介する。

招待講演③

「触感コンテンツの現状と課題」 梶本裕之 氏 (電気通信大学)

触覚提示の分野は従来、福祉機器における感覚代行や遠隔作業の補助のように、あるタスクを高効率にサポートする手段として多く活用されてきた。しかし昨今Appleのモバイル機器がタッチに対する応答として高品位なクリック感を生成したように、触感が商品の価値として再度見直されている。当然ながら触感と工芸品の質は密接につながっており、あらゆる日常の人工物は触感製品であるとも言えるが、現在は触感が記録、要素抽出、再生という工学の俎上に乗りつつある点が従来と大きく異なる。こうした現状を踏まえ、本講演では触覚提示に関する基礎知識の共有を皮切りに、本講演では触感提示が現在どこまで進んでいるか、あるいは進んでいないか、どのように応用先を広げつつあるかについて紹介する。とくに現在の廉価なVR技術に後押しされたエンタテインメント応用、遠隔コミュニケーション、全身触覚、医療福祉など、主に研究室で現在行っている研究を例に取りながら議論する。

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